Introduction to Computer Vision at Udacity

昨年末に始めて、今日やっと修了したUdacityのコンピュータービジョンのイントロコース
https://www.udacity.com/course/introduction-to-computer-vision–ud810
Georgia Techの名門教授が教える授業を無料で受けられるのはすごい。久しぶりにMatlabで色々弄ってみた。
米国における教育費は増加の一途を辿っており、過去50年で学費は5-7倍程度増加した(インフレ率も考慮して)。70%を超える学生は教育ローンを抱えており、教育ローンの総額が米国GDPの8%近くとなっている。教育ローンはすでに自動車ローンの総額よりも大きく、消費者向けローンの総額の2割り程度に達している。確かに米国の高等教育機関の質は高いのだが、お値段も非常に高い。
リモートで受けるオンライン授業の難点は、学生はサボってしまったり、横のつながりができないことだったり、壁にぶつかった時に答えてくれる人が居ないなど多々ある。物価の安いところに大学を作り、授業自体は全部Udacity等から無料で拝借し、TAだけ米国トップクラスの大学と同等程度に配属するモデルは果たして成り立つのだろうか。研究成果は乏しいと思うが、実用的な教育という観点ではかなりコストパーフォーマンスが良いのではないか。
医療、教育など規制でガチガチの業界は、今まで殆ど競争に晒されてこなかったが、グローバル化が更に加速すると一気に変わる可能性が生まれてくる。

Travel and business culture

ニューヨークに引っ越してきてから、ほぼ毎週ボストンとニューヨーク間を往復している。それに加えて、月に一回程度西海岸への出張している。こんなに出張してしたのは、コンサル時代中国にいた時以来だ。その時は確か年間70-80回のフライトに乗っていた。
結構当たり前の話なのだが、国土の大きい国は出張がどうしても多くなってしまう。日本は殆ど東京にすべてが集中しているが、中国だったら北京、上海、広州や深センなどの都市に色々と分散しているし、アメリカでメディアビジネスをやる上では、ニューヨークとロサンゼルスは外せない。
週に一、二回出張するだけで、15%から20%の時間を消費してしまう。これは各国の商習慣にも大きな影響を与えているのではないか。
米国に来てびっくりしたのが、1000万レベルの契約でも電話越しに成立することだ。一回も会っていないことも多々ある。これは日本では絶対に有り得ないと思う。這ってでも会いに来いと言われそうだ。電話越しでも契約が成立するために、セールスマニュアルが高度に発達しているし、リモート会議ツールも非常に多い
と言ってもやはり直接あって話さないといけない時もある。でもスタートアップだと全国に出張することもできないし、拠点を作るのはもってのほかだ。故にResellerのネットワークが発達する。一日に数通は営業代理の営業を受けるし、恐らくB2Bビジネスのかなりの会社がそういったResellerに業務を委託しているのだと思う
また米国ではクレジットカードを含めたポイントが非常に発達しているが、これも出張が多いことと関係があるのではないか。出張が多いとマイレージが貯まるクレジットカードを作ることになる。溜まったマイレージが一種の基軸通貨となり、他のポイントを色々と束ねていく。総消費額に占めるポイント還元の比率はかなり高い気がする

MYCODE

DeNA社が展開するMYCODEというサービスを試してみた。
ガンを含む病気にかかる確率、体質や自分の祖先の由来を教えてくれる。
価格は確か2万円ちょっとだった。
ちなみにUSの同様のサービスである23andMeはFDAから勧告が入り、いまは祖先しか教えてくれない。
一昨日結果が出てきた。
正直知的好奇心的に面白いが、これを見てアクションが打てる気が全くしない。僕は通常の人よりも食道がんにかかる確率が高いみたいだが、じゃあどうしろというのだ。少なくとも継続的にこのサービスを使うことになるとは思えない。ちなみに、子宮筋腫にかかる確率も高いらしい。それになるにはまずは子宮をゲットする必要があるんだけど。。。
Capture.PNG
DeNAとしては、恐らく登録者を健康情報満載のポータルサイトにコミュニティ化して囲いこむ作戦だと思うが、正直僕はあまり惹かれなかった。ここまで読んでもまだ試したい人はぜひ下記のリンクからご応募ください!
自宅でできる遺伝子検査MYCODE(https://mycode.jp)、紹介コード:0e59c491c3 入力で、最大3,000円分のギフト券がもらえます。
(有効期限 2016年05月18日、詳細: http://bitly.com/11kLCa9)

Google Fit

自分のグーグルデータを見る第二弾-Google Fit。僕はほぼ常時Moto360をつけているので、かなり正確に一日の運動状況を捉えていると思う。動きによって、自動的に歩いているのか、走っているのか、自転車に乗っているのかも分かる。ランニング時に使っているNike+とも自動同期される。一応心拍数もトラッキングされているようだが、残念ながら、あまり正確ではない。
Capture.PNG
Capture 1.PNG
この一ヶ月の運動状況を見るに、
-ボストンにいる間は、ほぼ毎日自転車に乗っている分、歩きの時間は少ない。ニューヨークや東京に出張した時は一日二時間程度歩いている
-カロリーの計算はかなり歩きの量にリンクしている。最大でも2,000カロリー程度だが、基礎代謝だけでもそれくらいあるのではないか
-曜日で見ると、運動量は殆ど曜日と関係がないようだ。毎日似たようなライフスタイルだから当然なのかもしれない
-出張時の時差は調整されていないようで、全部のデータは東海岸時間で出力される。故に時間帯別の分析は難しい
これだけのデータを取得できているのだから、パーソナライズされた健康や運動面の指導をアプリからプッシュしてもいいような気がするのだが、そういったサービスは一切ない。データをトラッキングするという面では、Google以外にも多種多様なサービスがあるので、データから意味合いを出すアプリに期待をしたい。ダイエット系のアプリとかはAPIでデータを引っ張ってこれないのだろうか。

Google Location history

Googleの何かしらのサービスを使っていると一定の間隔でGPSデータが取得されるようだ。
ここのサイトに行くと自分の過去のデータにアクセスできる
https://maps.google.com/locationhistory
例えばこの一ヶ月の僕のデータはこんな具合だ。
Capture.PNG
ボストン周辺
Capture 1.PNG
ニューヨーク周辺
Capture 3.PNG
東京周辺
Capture 4.PNG
これを見ると幾つかの面白いことが分かる
-まずGPSには大きな誤差がある場合が結構あり、それも数百メートルとかそういうレベルではなく、数キロ単位の誤差になっている。恐らく一部の位置情報をwifiから持ってきているためだと思われるが、タイムスタンプからこれをクリーンアップすることが必要だろう
-一日の中でも時間帯によって取得頻度が大きく異る。例えば朝と夜は一時間に1,2回しか取得されないが、午後の時間帯は10回以上取得されている。恐らくこれは位置情報を取得するアプリの使用頻度と関係しているのだが、加重速度センサーとリンクをして、動いた時に取得頻度を高めている可能性もある
-フライト中の経路がかなり正確。フライト中はもちろんフライトモードにしているので、データは取得できていないはずだが、地図上の経路はかなり正確。僕はカレンダーにすべてのフライトを入れているので、フライト番号から情報を引っ張ってきているのか
-このデータから少なく住んでいる場所、職場の場所、主な移動手段くらいの情報はかなり正確に分かる。人口属性は難しいと思うが、所得水準もなんとなく分かるかもしれない。ただしこのデータだと、ロケーションベースのリアルタイム広告を、ユーザーの関与なしに配信するのはまだ難しいのではないだろうか
-今後GPS機能付きのウェアラブルが増えてくると、取得頻度や精度が向上してくるはず。残念ながらいまつけているMoto360は単に携帯側の位置情報データを引っ張ってきているだけ

Stress

10X Engineerという言葉があるが、要するにトップレベルのエンジニアは平均的なエンジニアよりも10倍生産性が高いということだ。コーディングに限らず、人間が持つ能力の差は、線形ではなく指数関数的に異なると思う。
その一例がストレスに対する耐性。起業家がストレスに対する耐性は、少なく見積もっても世の中平均の10倍はある。この世の大半のものは、慣性に従って動いていて、恐らくそのほうが全体的な効率性が高まる。しかしすべて慣性に従うとイノベーションがないので、誰かが何かをブレークスルーする必要が出てくる。ここで問題となるのは”何か”ということに対して、誰も答えを持ち合わせていないことだ。
一般的な仕事は9割成功・1割失敗が標準的な比率だとすると、起業家は殆ど失敗の連続。失敗でいちいち落ち込んでいたら、前に進めなくなってしまう。さらに、事業が大きくなるに連れて、失敗と成功の振れ幅も増加していくので、ストレス耐性に対する要求レベルも増加していくことになる。大半の場合、最後まで”何か”という部分はわからないので、道無き道をガソリン切れかけの車で走っている感覚に近い。
ストレスがある限度を超えてしまうと、それを丸ごと受け止めるよりも、目先のことの集中し何ができるかを考えるのがベター。あとは振り出しに戻ってもいいという覚悟と最低限のライフラインの確保。ストレス耐性があっても、成功するとは限らないけど、いつか何かの得にはなるだろう。

Tech trends, user behavior and talents

スタートアップ、特にテック系のスタートアップには、トレンドというものが存在する。今年はIOTが来るとか、そういう類のものだ。VCは一般的にはそういうトレンドに沿った投資を行うのが好きだし、トレンドには起業家も群がってくる。
さて、トレンドはどう形成されるのか。僕は何かしらのテクノロジーイノベーションが起きて、その結果ユーザーの行動が変わることがトリガーだと思う。例えば、去年あたり結構流行っていたO2Oとかでいうと、
-スマホの小型化、低価格化
-4Gネットワークの普及及び低価格化
-パケ放題のスマホの普及
-小売店頭におけるタブレット端末の普及
みたいなことがトレンドの背景にあると思う。
一旦トレンドが醸成されると、そのトレンドに乗っかったプロトコルやプラットフォームが出始める。トレンドにもよるが、ここを押さえることが肝であることが多い。例えば、O2Oの場合、アップルがiBeaconを出したし、位置情報に基づいた広告配信のアドネットワークとかもそれに当たると思う。
最後に出現するのが、アプリケーション。マネタイズだけでみるとこの段階が最も儲けやすい場合が多い。O2Oだと、Uber、出前系のアプリやショップキックとかがそれに当たる。
一個のトレンドが出現すると人材がそこに群がるし、お金もどんどん集まってくる。ちょっと厄介なのは、トレンドっぽく見えるんだけど、その背後にテクノロジーイノベーションやユーザーの行動変化がないものだ。そういうトレンドは実際は一種のHypeに過ぎず、少し時間が経つと消え去ってしまう。
個人的には、トレンドを取り巻く様々な事象の発生順序を理解し、それぞれの段階でこのトレンドが本物かどうかを見極める力が非常に重要だと思う。

Vice News

アメリカのオンラインメディアに激変が起きている。
Vice.JPG
Buzzfeedに代表される新興メディアの台頭がその一つだと思う。これらのメディアの特徴は、エンタメ寄り、キュレーションまたはユーザーが作ったコンテンツ、ソーシャルメディアによる拡散、徹底したデータサイエンス。Buzzfeedはこの数年でアメリカトップ10のデジタルメディアになったし、バリューエーションも850億に達する。Playbuzzというサイトもクイズ形式を利用し、Buzzfeedの半分程度のトラフィックを数ヶ月で達成した。はっきり言ってこのようなメディアの内容は極めて薄い。クリックしたくなるタイトルで客を寄せるが、内容はイマイチな場合が多い。モバイルに注力し、スキマ時間をマネタイズするという観点からはソーシャルゲームにきわめて似ている。
一方でニッチ層を狙ったメディアもじわじわ支持層を増やしている。Vice Mediaがその代表格だ。戦争、ドラッグ、テロや疫病等の社会的問題に切り込んで行くのが特徴だ。若干画面の描写がリアルすぎるという意見もあるが、ジャーナリズムの真骨頂といえるような名作を多く残している。例えば最近のエボラに関するドキュメンタリー。
Outbreak in Liberia: The Fight Against Ebola (Part 1)
エボラが最も深刻なリベリアにジャーナリストを送り込み、命の危険を犯してまで現地の実情を正確に報道する。これはBBC, CNNでもできていないことだ。以前このようなシリアスなコンテンツはお金にならないと思われていたが、Vice Mediaはすでに580億円調達している上に、スポンサーコンテンツの売れ行きが非常に良い(一作品数億円)。
まぁビジネスなので、いい悪いはないが、個人的にはVice Mediaに頑張ってもらいたい。ジャーナリズムとビジネスの新しいカタチの融合だと思う。

MIT Suicides

時たま学長から意味がよく分からないメールがくる。最初は無視していたのだが、よく届くのでちゃんと読んでみたら、誰々が自殺したという趣旨のメールだった。学生、教員問わず、自殺者がでるとメールを流す仕来りになっているようだ。日本語に人身事故という言葉があるように、オブラートに包んであるので、パッと読んでも良く分からなかったのだ。
ssz3.jpg
ちょっと調べてみると、最近もう公表しなくなったが、2000年までのデータによるとMITの自殺率は圧倒的に高いらしい。
1964年から2000年だと10万人に対して学部生で21.2名、院生まで入れると15名。ちなみに、ハーバード大が7.4名、コーネル大学が5.7名、ミシガン大が3名弱。
なぜMITの自殺率が高いのか。僕もこっちに来てから学部の理系の授業とかとってみたが、はっきり行って授業についていけないし、周りの学生が皆天才に見えてしまう。いままで無敵だった学生が初めて挫折を経験し、その衝撃で自殺を試みるという仮説もあるが、これはトップ大学であれば、皆どこも同じなはず。
ちなみに日本の自殺率は10万人に対して21.4名。MITの学部生の自殺率よりもわずかに高い。

Start-up in US and China

気のせいかもしれないが、最近世界的にスタートアップが熱い。その中でも特に中国とアメリカが来ている。しかし、同じスタートアップと言っても、理想とされる姿に結構ギャップが有る。
business_start_up.jpg
-ミッションがあるかどうか
アメリカだとほとんどのスタートアップのピッチは解決すべきミッションからスタートする。「世界の貧困を救う」、「ファイナンシングの格差をなくす」とかそういった大義名分系のものだ。それに大体パーソナルなストーリーが紐付いている。最初は本当かなと疑っていたが、ファンダーと話すと結構本気で信じているケースが多い。それに比べて、中国のスタートアップはとにかくビジネスモデルとマーケットオポチュニティを全面に押し出している。金さえ儲かればOKと感じだ。
-トレンドに乗るかどうか
日本でもPeterのZero to Oneが流行っているらしいが、アメリカのVCや一流と言われる起業家曰く、トレンドとか気にせずに、ニッチで今後伸びるかもしれない市場を独占するほうが戦略的に正しいらしい。一方で中国には、トレンドに乗れば豚でも飛ぶ(通称、豚の理論)が存在するくらい、ビッグトレンドを押さえることが大事とされている。VCも今後数年のトレンドを押さえて、そこから外れた分野はほとんど投資しない
-プロダクトに拘るかどうか
アメリカでは、特にシリコンバレーを中心に、異常なまでにプロダクトに拘う文化がある。ファンダーはテクニカルファンダーのほうがいいし、ファンダーの最重要な仕事はプロダクトに細部までに完璧に作りこむこととされている。中国ではプロダクトそのものよりも、チャネル、オペレーション等の実行面に重心を置いたスタートアップが非常に多い。故にファンダーの結構シニアなおっさんが多い
僕の勝手な見解だが、根本的に違うのは
-Winner takes allかそれともいくつかの競合が共存できるか
-アイデアプレミアムがあるか、IPが守られるかどうか
-先行事例のコピーかそれともオリジナルか
これらの要因が起因し、スタートアップのカルチャーを変えているのではないか。
日本は中国とアメリカの中間、どちらかと言うと少し中国よりに位置すると思う。