Immigrants in Valley

先日どこかの記事で、シリコンバレーのテック系企業で、始めてアジア系の従業員が白人を超えたと報道されていた。実際の所、人種もそうだがシリコンバレーは殆ど移民で成り立っていると感じる。
僕がいま働いているプロダクトマネジメントチームは、トップがインド系アメリカ人、メンバーにロシア系アメリカ人、インド系アメリカ人三名、韓国系アメリカ人と白人アメリカ人二名がいる。これが隣のエンジニアチームになると、半分が移民してきたアメリカ人で、残り半分が高校以降にアメリカにきた外国人となる。勿論、人事とか会計とかは殆ど生粋のアメリカ人なので、全体的に見ると移民一世と外国人を合わせると6-7割は硬いと思う。
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KPCBの分析に依ると、半数以上のスタートアップは移民が作ってきたらしい。
文化も言語も全く異なる人達が、共通のコンピュータ言語を元に一緒に仕事しているのは、よく考えてみると非常に奇妙な姿だ。世界的に見ても、シリコンバレー以外に、あとはイスラエルくらいしか無いのではないだろうか。
ところが911以降、急速に移民の流れが変わり、文系卒業生がアメリカの就労ビザ(H1-B)を取得することはコンサル、金融業界以外で殆ど不可能となっている。テック系の企業で働くにしても、H1-Bを取得するには抽選が必要で、2年連続で当たらず泣く泣く本国に帰る人もちらほら聞く。
シリコンバレーにとってこれは死活問題なので、facebookを始めとするテック系の企業はロビーイングを強め、ひょっとしたら来年には起業家ビザが新規にできるかもしれない。殆どの組織の進化は市場に追いつけないわけだが、今後のシリコンバレーに期待したい。

Tech companies in Silicon Valley

今週からシリコンバレーにあるアドテク系の会社でインターンを始めた。アメリカで働いて給料を稼ぐのは人生でこれが始めてだ。
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この会社はいわゆるVCがサポートしているテック系の会社で、シリーズCまで調達し、来年くらいにも上場すると噂されている。会社自体は本当にイケイケドンドンと言った感じで毎週5-10名程度採用しているようだ。ちなみに、いま全社のサイズが400名程度。やめるのも早いので、年末までにあと150名程度増える予定とのこと。
ちょっと驚いたのが、会社のワーキングスタイル。夕方の6時には殆どの人はすでにオフィスにいない。出社は大体10時。家で仕事をしているかと最初思ったが、そうでも無いようだ。僕のいるフロアの3分の1くらいは、キャンティーンスペースになっていて、卓球台やビリヤード台などが一通り揃っている。ランチが終わった後、普通にみんなそこで遊んでいるし、午後になるとビールを片手に楽しんでいる人も多い。勿論、朝昼晩のご飯はバイキング形式で会社が用意して、ビール・ウィスキー等のアルコール類も大量に積まれている。
一方でアジアでスタートアップをやっている人間からすると、これはびっくりするくらいゆるすぎる。普通は飯も食う時間がないし、夜は12時まで働いて当然だし、土日だって必要なときは働くものだと思っていた。うちの会社がおかしいのかと思って、他の会社も回ってみたが、6時にはどこも人はいなかった。
今日の昼にWhisperで働いているエンジニアとランチを食べたが、Whisperのような規模(20人くらい?)でもワーキングスタイルは一緒とのこと。僕が疑問をぶつけると彼はこのようなワーキングスタイルのほうが実は効率がいいと主張していた。彼は中国系アメリカ人で、以前中国のスタートアップでアジア式の熱血カルチャーの洗礼を受けたこともあるらしい。しかしいいプロダクトを作るためには、考える時間も必要だし、勉強する時間も必要。コーディングする時間は1日3-4時間が最適だと言う。
結果的には同じくらいのポジションであれば、シリコンバレーのほうが給料が1.5倍は高いし。イノベーションを確実に生み出しているのも事実だ。
勿論アジアとの就職市場のダイナミックス自体が異なるから単純比較は出来ないのかもしれないが、ワーキングスタイルが劇的に異なることは否定出来ない。少なくとも夏の間は、こっちの流儀で少し働いてみたいと思う。