Business trip

一ヶ月ぶりに東京で週末を過ごす。毎日飛行機に乗って移動していると、時偶自分がどこから来てどこに行こうとしているのかが分らなくなるときがある。どこに行っても大体同じような環境で、同じような仕事をして、同じようなホテルに泊まり、同じようなご飯を食べているからそこまで不思議では無いのだが。
もちろん、隣の乗客はそんなことを知る余地もなく、仮に私が「この飛行機ってちなみにどこに行くんですかね」と聞いたら、間違いなく頭がおかしい奴だと思われるだろう。そこで私は空港まで通ってきた街並みを必死に思い浮かべて、自分の状態を把握し、そして新しい行き先において想定される物事に対して一喜一憂するのだ。
街並みはその都市の顔である。深夜一人で外を歩いている時、お店の看板がほとんど見えず、歩行者が全くいない状況においても、少なくともその都市が日本なのか中国なのか、更に中国でも北なのか南なのかくらいは分ってしまう。
例えば同じようなモダンなビルでも、中国の建物はどこか人工的でかつメンテが行き届いていない感じがする。また日本だとすべての建物が缶詰のように狭い空間の中に押しつぶされて、建物間の空間がほとんど存在しない。それは即ちそこで蓄積されてきた文化の現れであり、人々の行き方そのものが反映されている。故にシンセンのような、この20年でSim Cityのように誕生した無国籍都市は判別不能だ。