Kabuki

歌舞伎座さよなら公演・「壽初春大歌舞伎」を見てきた。
演目は、以下の通り。
一、壽曽我対面
二、春興鏡獅子
三、鰯賣戀曳網
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ライブで見て驚いたのは、高度に洗練された阿吽の呼吸だ。
指揮者がいるようには見えないが、役者さんと演奏者の息がぴったり合っている。しかも、お互いに目線で確認しているようにも見えない。舞台全体が渾然一体となり、一つの完成された芸術品として捉えることができる。
歌舞伎は江戸時代に生まれ、庶民とのコラボレーションの中で、一種のエンターテーメントとして完成された。当時の人々にとっては、テレビ、映画と週刊誌をくっつけたようなものだ。それが、いまでは日本の伝統芸能と位置づけられている。歌舞伎を発展させることよりも、守ることに焦点が置かれている。
生きる人々から切り離された芸術は、やがて生命力を失ってしまう。古いというだけで、賞賛される時代はもはや終わりは迎えようとしている。経験よりも、創造力が重視される時代になったと思うのだ。
坂口安吾は言った。
「然し、現今の如く知識の方法が確立して、能力次第で文化の摂取が無限に可能な時になると、伝統などゝいふものは意味をなさぬ(中略)伝統の遺産を持たない代りに、伝統を生むべき者が我等自身だからである。」

Pull your finger out!

Economistにトレーダーに関する面白い記事があった。
詳細はこちら
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記事の内容は、薬指の長い人はより多くのTestosteroneを分泌しており、トレーディングの成績がよいというもの。
思わず自分の両手を見てしまった。意外なことに、僕にはトレーディングの才能がかなりあるらしい。
外銀の面接で指の長さがチェックされる日が、いつかくるのだろうか。
一日でも早く、僕のトレーディング才能が開花することを祈る。

Larry King Live: Bush exit

史上最悪の米国大統領と酷評されているブッシュだが、21日にはホワイトハウスを出ることになる。CNNのLarry King Liveに、Lauraと一緒に出演していたビデオが面白かったので、ご紹介する。
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ご視聴はこちらから。
Larryの「今のアメリカは、8年前とくらべてどうだったか」という質問に対して、ブッシュの答えは、「We understand real danger that we face」というもの。そのdangerが必要なものかどうかは、時間が教えてくれるだろう。8年間を総括した本を出版すると述べていたので、楽しみにしておこう。
ファーストレディーの話も興味深かった。彼女の話が長くなると、ブッシュの表情が若干怪しくなっていたが気がかりだが。麻生首相の会見に千賀子さんが同席するのは、日本では到底考えられないことだ。
20日にオバマは就任式を迎えるわけだが、本当に前途多難な船出となりそうだ。
今日の日経一面に、シティの会社2分割プランが出ていた。不良資産を分離するために、会社を「シティコープ」と「シティ・ホールディングス」に分け、不良資産をすべて「シティ・ホールディングス」に押しつけるというもの。ここまでは教科書的に対応できたが、問題はこれからだ。
シティは簿外に膨大な不良資産を抱えていて、その額は実に1兆1440億ドル。その30%でも回収できなくなれば、米国が全力を挙げてもシティを救えないかもしれない。ちなみに、米国の国家予算は2兆9020億ドル。
President Day(February 16)までに、オバマの8000億ドル規模の景気刺激策が議会に承認されるのは難しいみたいだ。可決されたとしても、シティだけで食いつぶされてしまうかもしれない。
オバマ一人で世界が救えると期待するのは、楽観的過ぎたようだ。

MFIC, Tochisako-san

今日は、「第7回日本イノベーター大賞」を受賞された枋迫さんの講演会に行ってきた。枋迫さんは、2003 年、自ら「マイクロファイナンス・インターナショナル・コーポレーション(MFIC)」を立ち上げ、先進国で働く出稼ぎ移民に対して、金融サービスを提供している。

Click to access 20090115_6.pdf


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今まで、15%の手数料と3日間かかっていた送金が、3%の手数料と1分間で完了するというのだから、本当にイノベーティブだ。またリソースが限られている出稼ぎ移民にとって、このイノベーションは、ものすごいベネフィットなのだろう。
これを実現できた秘訣は主に2つある。
1,「SWIFT」というインターバンクのスタンダードシステムに頼らず、独自のプラットフォームを開発した。
2,世界で初めて、コンプライアンス確認処理を自動化した。
枋迫さんがすごいのは、ここで止まらず、移民送金の流れを途上国のマイクロファイナンスの活性化に役立てているのだ。
具体的には、手数料を下げるために、送付先の金融機関へ毎回お金を振り込むのではなく、一定金額をまとめて支払うことにする。そうすると送付先の金融機関から調達コストゼロでお金を借りていることになり、それが決済口座に蓄積されていく。その額は、なんと送金総額の5.5%。宅急便の代金引き取りみたいなものだ。事業が安定なら、一定額は常に余っているはずなので、それらをマイクロファイナンス機関に融資するという訳だ。
このビジネスモデルを完成させるのにかかった時間は、二日間。
グッドアイデア+ガッツが世界を変えてしまったいい例だと思う。

Bridal party and Sumo

身近な友人が結婚したので、初めて結婚式パーティーというものに参加した。さっき携帯を見たら、内定先の先輩も先月入籍したらしい。結婚というのは、遙か彼方にあるものだと思っていたが、気がつけば手を伸ばせば届く距離にあった。もうそんな年頃になっている自分に、あまり馴染めていない。
結婚式パーティーの後は、そのまま両国国技館へ向かった。相撲を初めて見る僕が、初場所の初日に相撲を見るのは、ちょっと勿体ない気もする。
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ビジネスとして相撲を見たときに、その収入はスポンサー協賛+観客動員+放映権と分解される。
相撲協会の平成20年度収支予算書によると、事業収入の大半を占めているのは、「本場所事業収入」だ。各場所の会場キャパシティー、稼働率と平均単価を考えると、本場所事業収入の8割程度はチケット収入だと思われる。
相撲協会の主な収入源であるチケット収入は、観客動員の分類される。観客動員において、会場でのグッズ販売、フード販売などでは、まだまだ開拓の余地があると思う。常連さんではなく、新規のお客さん向けのサービスが貧弱だ。
スポンサー協賛と放映権が伸びるには、より多くの人々が相撲好きとなり、試合に注目する必要がある。しかし相撲の競技特性から、それはすこし難しい。まず相撲では、仕切りの時間が長く、勝負自体の時間の3倍以上はある。これでは、エンターテイメントとして成り立ちにくい。仕切りの間は、チアガールがダンスするという解決策も考えられるが、それでは相撲ではなくプロレス興業になってしまう。また相撲は競技に参加するハードルが高く、競技人口が極端に少ない。あまりにも少ない競技人口は、相撲の人気度維持にマイナスだ。
相撲の人気と協会の財政状況を総合的に見ると、相撲はプロサッカーや野球とほとんど互角である。プロサッカーや野球では、戦略的なクラブ経営がされているが、相撲は経営とほとんど無縁の世界にある。日本の国技をビジネスとして捉えるのは若干違和感があるが、ポテンシャルとしてはかなりあると思う。
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Two-timing

僕は、T大学とH大学に二股をかけている。
そして、卒論を二つ書くという大変な事になっている。
二股は辛い。
昨日やっとH大学の卒論が終わった。2万字を超えたあたりから、ネタがつきてきたが、無理矢理3万字まで持って行った。最後の1万字は、凄いことを書いてありそうで、実はなにも言っていない。もしかしたら、僕は政治家の素養があるかもしれない。
会社で働くにあたり、南北線沿いに引っ越すことにした。学生時代の引っ越しは、これで3回目。こだわりがある店でない限り、引っ越した後に初めていった店が、その後行きつけになるような気がする。コンビニ、クリーニング屋さん、本屋さんなどなど。これは、僕だけの特例だろうか。
まったく違う都市に引っ越した場合は、そのFirst-mover advantageはさらに大きくなると思う。特に地方からの大学進学は、高校生から大学生という生活スタイルの変化も含んでいるので、効果が倍増する。
引っ越し屋さんをはじめとする、彼らが接するすべてのコンタクトポイントでアプローチすれば、ロイヤリティーの高い顧客を容易に獲得できるのではないだろうか。
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日本の人口ピラミッドの推移予測だ。
2055年の人口ピラミッドピークは、85歳。
そのとき、僕は68歳。高齢者としてカテゴライズされているのだろうか。

Citizen judge system

平成21年5月21日から裁判員制度が実施される。
裁判員は,衆議院議員の選挙権を持つ人から選出するので、日本国籍を持っていない僕は、そもそも選ばれる可能性が無い。なのに、定額給付金はちゃんと支給されるのだから、ちょっと得した気分だ。
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裁判員になると、いろいろと時間がとられるので、辞退することも可能だ。しかし、それには「一定のやむを得ない理由」が必要である。
2008年の4月に、最高裁は「一定のやむを得ない理由」について事例集を作成したが、以下のような場合には辞退可能とのこと。
「卒業・入学式シーズンの美容師」
「飲食店のナンバー1ホステス」
「仕込み時期の杜氏」
「旅館の女将」
「株主総会時期の経営者」
「接待の必要がある営業職」
「システムトラブル発生時に対応が求められる情報処理SE」
「オーディションがあるテレビ出演者」
最高裁は、今後も追加調査を重ね、辞退可能の事例データベースを作成するらしい。「プロジェクト締め切り直前のコンサルタント」も追加されるのだろうか。気になるところだ。