過去の末裔

「心の中に未来にふさわしい像を描け。そして、自分は過去の末裔であるという迷信を忘れよ。あの未来の生を思いめぐらすならば、工夫し、発明すべきものが限りなくあるのだ」
過去の末裔であるという迷信を忘れよ!なんと言う力強い言葉なのでしょう。現在に生きる人々は過去の末裔ではなく、単なる現在の住人なのだ。故に、私たちは過去のことなど気にせずに、未来に向けて歩めばよいのだ。約130年前にニーチェはこの言葉を放った。
しかし、この言葉は二面性がある。善良な人たちにとっては、過去に縛られず未来に目を向けるいいチャンスだが、ナチスなどに利用されたつらい経験もある。極端なことをいうと、現在という時間も刻々と過去になっているのだから、今現在何をやってもいいのである。ニーチェの中で、神が死んだ以上だれも善の道に進む保証はないのだ。

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